事業継承コラム
『Ｍ&Ａ』における制度統合
2015.2.25／ M&A
譲渡を検討中の経営者の心配事項がＭ&Ａ後の従業員の福利厚生です
先日、譲渡を検討している千葉の経営者からこんな心配事項を頂きました
「Ｍ&Ａ後、（当社の）退職金制度はなくなり、新しい制度（買収企業の制度）になってしまうのでは？」
ご心配のお気持ちは大変良くわかりますが
「結論としてご心配はいりません」と解答しました
なぜならＭ&Ａは会社という「箱」を継承するのではなく、「企業そのもの」を継承する経済行為だからです
そしてその「企業そのもの」の『中核』として位置するのが「従業員」です
買収企業にとって、買収後に従業員が業務に対するモチベーションの低下や
最悪のケースである離散は絶対に避けなければなりません
したがって、従業員が安心して従来の業務に従事できるような手段を講じても
制度の改定に伴って、従業員のモチベーションを下げるようなことは
通常行わないからです
経営者にとって「譲渡」はほとんど経験のない事象です
疑問や不安に思われた事は何でも聞いてください
しいてはそれが事業承継を成功させる近道です
