事業継承コラム
歴史認識~承継した側と受け継いだ側~
2015.10.25/ 事業継承
現在、日本国を取り巻く外交問題の一つに「歴史認識」問題があります
過去の「事実」を当事者がどう認識するかという一見単純な行為に思えますが
その「認識」が当事者間においてズレを生じ、それが発展して国際問題化しております
歴史を形成するのは人ですが、その「人」の立場、思惑、利害、動機、背景により認識がずれるのです
これは当然といえば当然でしょう
この「認識」のズレは事業承継における現場でも散見されます
つまり承継した側と受け継いだ側のその「承継」に対する認識の違いです、微妙ですがこれは大きく違います
承継という事実は1つでも「認識」は当事者の分だけ存します
オーナー、役員、従業員、株主、取引先、金融機関と当事者は様々です
したがい順調な承継のためには、この「認識」を意図的にでも統一していく努力は重要です
日本の外交問題同様、放置して置けば、埋め切れない溝として禍根の原因になります。
特に承継した側の認識、想いは重要であり、経済行為という一言で済ませることは出来ません
形式的な承継だけではなく「認識」の統一は非常に大切な行為と考えます
受け継いだ側はこの「認識」をないがしろにしてはいけません